日本では
「北朝鮮が、グアム沖に弾道ミサイルを発射する計画を発表した」ことを受け、上空を通過する可能性のある、中国・四国地方の4カ所では、地上配備型の迎撃ミサイルシステム「PAC-3」の配備が始まっている 。
地上配備型の迎撃ミサイルシステム「PAC-3」の部隊は11日夜、滋賀県の饗庭野(あいばの)分屯基地などを順次出発し、島根、広島、愛媛、高知の4県に向かった。 高知・香南市の高知駐屯地には12日未明、発射機やレーダー装置など、「PAC-3」一式が運び込まれた 。
また、愛媛県の松山駐屯地にも、12日朝、運び込まれた
防衛省は、12日中に広島県の海田市駐屯地、島根県の出雲駐屯地にもPAC-3部隊を展開予定。
アメリカでは
トランプ米大統領は10日、北朝鮮が米領グアム島周辺への弾道ミサイル発射を計画していることについて、「グアムに対して何かすれば、誰も見たことのないような事態が北朝鮮で起きることになる」と述べ、報復する考えを表明した。
万一の事態に備える考えグアムの米戦略爆撃機、北朝鮮へ先制攻撃の準備整う 米NBCテレビ報道
北朝鮮では
北朝鮮は8日に戦略軍報道官声明で「火星12」によるグアム周辺への包囲射撃計画を発表。弾道ミサイルが「日本の島根県、広島県、高知県の上空を通過する」とも明らかにした。米国が「21日からの米韓合同軍事演習」を中止すれば、あるいは戦略爆撃機B-1Bの朝鮮半島上空でのデモンストレーショを止めれば、北朝鮮は計画を中止するとしているが、トランプ政権が北朝鮮の脅しに屈して取り止める可能性は極めて低い。
「21日からの米韓合同軍事演習」が運命の分かれ道だろうか?
アメリカ国防総省の発表では米韓合同軍事演習は21日から31日までの11日間で、アメリカ側からは1万7500人が参加する予定。北朝鮮は例年、この演習に強く反発していて、去年は演習期間中にSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを発射。この演習を前に北朝鮮は、グアム島周辺に向けた弾道ミサイルの発射計画を今月中旬までに完成させるとしている。
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