インターネットと自己表現について

人間には色々な人間関係がある。インターネット上の関係もその一つであるが今までの人間関係とは一線を画する違いがあるような気がしている。その関係は従来の関係とは何故か交差しないのである。例えばSさんと実際の人間関係もあり、ネット上での関係もあった場合にSさんは二つの存在に見えるのである。実際に会った時のSさんとネット上でのSさんはどうも交差して来ないように思えるのである。
しかし、恐らくはその二つを一つにして見たSさんが実はより本当のSさんの実像に近いのではないかと思うのである。インターネット上で表現される自己とは一体何か。実生活での自己とは常に具体的な誰かに対する自己である。しかし、インターネット上の自己は何に対する自己であろうか。それは神に対する自己、もしくは悪魔に対する自己なのか。この問題はまた改めて考えてみたい。

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