コロナと同じく喘息は怖い病気
喘息は呼吸が出来なくなるので、死に直結する。これはコロナとは全く違うものであるにせよ、症状としては似ているところがある。次第に症状が進む場合には所謂「茹でガエル」状態で次第に呼吸が苦しくなるのであるが、本人が苦しい事に慣れてしまい危機感がない状態でそのまま反応がないと思ったら座ったままで死んでいたという話しも良く聞いた。テレサ・テンも喘息で42歳で1995年に亡くなったのは有名な話しである、本当に苦しくなると話す事も出来ず、歩く事も出来なくなるのだ。私も急患で何とか病院に到着した時は看護婦が飛んで来て「何でモット早く来なかったのですか!」と怒られたものだ。誰も自分が死ぬ事などないと考えていないが、油断は本当に禁物なのだ。。。
過去に受けた喘息治療方法
1980年代の初めであったが、最初に受けた治療というのがプレドニンというステロイド錠剤を飲むというものだ。今から考えるとそんな怖いものを簡単に出してくれたな、、、という感じである。点滴か飲み薬で飲み薬の場合は量を段々と少なくしていかねばならない。考えてみれば、そうした事を知らずにいい加減にした事で重症患者への道に次第に陥ったかもしれない。それから様々なクリニックや病院を転々とする中で気管支拡張を行う吸入薬或いは飲み薬と点滴、、、メジヘラーという吸入薬を使いながらネオフィリン点滴などの治療をよく行った。しかし、これらの薬は心臓への負担が大きく使い続けるのは限界があった。従って、最後はステロイドであるプレドニンのような薬を飲んだり点滴したりするのが最後の手段になるという事が判るようになった。
重症の喘息患者となってしまった自分が大切にした事はどんな病気でも言える事であるが、とにかく「早期対応」.という事である。おかしいと思ったら直ぐに病院に行く様にした事である。そうするとネブライザーで気管支拡張をする事で何とか治る時もあるのである。それを大丈夫だとしていると救急車を呼びステロイドつまりプレドニンの点滴をしなければならなくなるからである。入退院を繰り返す中で1995年頃にアルデシンという商品名の当時の最新の治療方法である喘息予防の為のステロイド吸入をする様になり、喘息症状自体は落ち着く様になった。理由は「早期対応」という事より実は喘息治療の最先端を行くドクターに受診出来た事が1番大きな意味があったのだと今になって気がつかされた。
喘息治療方法の変遷と歴史
気管支拡張を行う薬から副作用のないステロイド吸入予防薬が出来る様になる。その頃から喘息で亡くなる方の数が大きく減少する様になったようだ。最終的に1/3程度になるのだ。私もこの治療方法を病院の先生から指導を受けてやっていた。考えてみれば真面目にそうした治療を受けて来た事で現在生かされているのかと考える。下のグラフで1995年から年間の喘息死者数が減少しているのは当にこの治療方法が厚生労働省のガイドラインになり、日本全体に普及し始めたからと考えられる。
健康になる道は何処に?
病気との戦いは宗教と科学でなされる。宗教と病気の関係は大きい。病気というものが心と密接に関係しているからだ。しかし、医学の価値を否定する人はいないだろう。また、病気を通して宗教に関心を持つようになる人も多いのだ。天理教などで病気を通して、信仰の道に入った人の話しは本などで読んだ事がある。確かに強力な信仰心が奇跡を起こして病気を直すというのはあるような気がする。聖書に書かれてある内容も神を通して為される驚くべき奇跡が記述されている。しかし、医学ほ信仰心の無い者にも奇跡を起こすという事なのかもしれない。
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